虫歯や歯周病を治療したら、メンテナンスに移行しましょう
「磨いている」と「磨けている」は違います
虫歯や歯周病の治療が終わったら、病気を再発させないためにも予防に力を入れましょう。
歯を「磨いている」ことと「磨けている」ことは違っていて、毎日磨いていると話される患者様の口を拝見すると、中には特定の部位に歯垢や歯石がたくさんついている場合があります。たとえ丁寧に磨いているつもりでも、自力では毛先が届きにくい場所はあり、どうしても磨き残しは出てしまうのです。
当院ではそういったブラッシングの癖や生活背景などを把握して、一人ひとりに合ったセルフケアの方法をご提案しています。
当院における予防歯科の特徴
経験豊富な歯科衛生士が在籍しています
当院には経験豊富な歯科衛生士が3人在籍しています。人柄やスキル的にも信頼が置けるスタッフで、患者様からの信頼も厚いです。当院では同じ患者さんに同じ歯科衛生士がつく、担当制を採用しています。
当院の歯科衛生士は、口の中だけでなく患者様その人を考慮してケアに関するアドバイスを送っていることに特徴があります。
患者様のお仕事や家族構成などの生活背景を把握することで、お忙しい人か、または比較的に時間に余裕のある人かを見極めてその方に合ったケアの方法をお伝えしています。ご高齢の方で握力が弱くなってしまった人には負担の軽い電動歯ブラシを勧め、また電動歯ブラシも重く感じる方には毎月の来院を勧めるなどといったことも一例です。
中には歯科衛生士に会ったり褒められたりするのが楽しみで通院されている患者様もいらっしゃいます。
メンテナンスの流れ
お口のチェック
お口の中に問題がないかをお聞きし、目で見て確認します。必要があればレントゲンや口腔内写真の撮影なども行います。
クリーニング
歯の汚れや着色がひどい場合には専用の機器や薬剤を使ってクリーニングを行います。虫歯や歯周病が見つかった場合には治療を行います。
フッ素塗布・PMTC
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の機器を使ってバイオフィルムなどを取り除き、口の中を全体的に掃除することを言います。また、歯の再石灰化を促すフッ素を塗布することで虫歯を予防する効果が見込めます
セルフケアのアドバイス
患者様の生活背景を把握した上で、その方に合ったセルフケアの方法をお伝えします。ブラッシングの方法や食生活、セルフケアグッズなどについて具体的にアドバイスします。
院長が勧めるセルフケア方法の一例
ブラッシング
軽い力で小刻みに、1本ずつ磨きましょう
歯を磨く際は1本ずつ丁寧に磨くようにしましょう。5,6本をまとめて磨くなど、歯ブラシを動かす際のストロークが長いと磨き残しが出やすく、また歯の山の部分にばかり歯ブラシが当たってしまい、時間の経過に伴い山が削れてしまいます。歯を1本ずつ磨く意識を持つことで、歯と歯との間にも毛先が届きやすくなります。
また、決してゴシゴシと力を入れて磨かないようにしましょう。歯や歯ぐきへのダメージが大きくなります。軽いタッチで小刻みに動かすことが大切です。歯周ポケットに毛先を届かせるためにも、歯ブラシを少し倒して磨くことも意識してみてください。
セルフケアグッズ
フロスと歯間ブラシを併用しましょう
フロスと歯間ブラシの併用をお勧めしています。フロスを使うことで歯と歯の接触面(コンタクト)に詰まった食べかすや歯垢を取り除くことができ、歯間ブラシを使うことで接触面の下にある歯と歯ぐきとのすき間を掃除することができます。
歯間ブラシはサイズ選びが重要、プロにご相談ください
歯間ブラシを選ぶ際は事前に歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。歯と歯ぐきのすき間よりも歯間ブラシが大きいと、すき間に入らずに歯肉にダメージを与えてしまい、またすき間よりも歯間ブラシが小さすぎる場合は、食べかすや歯垢がうまくとれません。歯間ブラシは患者さんに合ったサイズを選ぶことが大切なのです。
また、歯間ブラシを通すときは、歯の外側からだけでなく、内側からも通すようにしましょう。食べかすや歯垢の除去率が高まります。